技能五輪全国大会

技能五輪全国大会は、青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会であって、その目的は、次代を担う青年技能者に努力目標を与えるとともに、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることにおかれている。

先般、主催の長野県・松本市・諏訪市等から今年の大会計画が次のように公表された。

■日程 2021年12月17日~20日

12月17日(金)開会式

12月18日(土)職種別競技実施

12月19日(日)職種別競技実施(採点)

12月20日(月)成績発表・閉会式

■競技職種 41職種で実施予定(タイル張りも含む)

■競技会場 東京ビッグサイト「南展示ホール1階」

現在、全国大会は原則として毎年11 月に開催され、国際大会が開催される前の年の大会は、国際大会への派遣選手選考会をかねるので、優勝選手は来年、ドイツ・ライプツィヒで行なわれる国際大会の出場資格を得ることができる。

全国大会の出場選手は、各都道府県職業能力開発協会等を通じて選抜された者(原則23 才以下)。

第1回技能五輪全国大会は、第12 回国際大会(アイルランド)へ派遣する日本代表選手を選抜するため、1963 年に東京で開催され、第28 回全国大会までは東京都・千葉県内を主会場に実施していたが、第29 回全国大会(1991 年)は中央職業能力開発協会と愛知県の共催により実施することとなり、その後、技能五輪全国大会を都道府県との共催により開催地を変えてゆく開催方式(地方開催方式)を推進し、現在に至る。

最近では、ちば大会(第46 回2008 年)、いばらき大会(第47 回2009 年)、かながわ大会(第48 回2010 年)と開催され、第49 回大会(静岡県)においては、「タイル張り競技」の出場選手が5名と定数に満たず開催が危ぶまれていたが、昨年度度大会は東日本大震災による影響を考慮してタイル競技が実施されることになった。今年の「タイル競技」にぜひ多くの若手選手の出場を期待したい。

※次回競技会場は千葉県を予定